GPT5が賢すぎてSFになってきた

an artist s illustration of artificial intelligence ai this illustration depicts language models which generate text it was created by wes cockx as part of the visualising ai project l時事
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こんにちは、蒼生です。

最近AIがどんどん賢くなってきて、非エンジニアでも自然言語でこういうの作ってと言ったらAIが代わりに作ってくれるようになりました。

その自然言語でAIを使ってコーディングするのをバイブコーディングというそうです。

自分はCLAUDEとGEMINIを使ってやっていますが(GPTは勝手に端折ってくるから。AIも性格があって得意不得意があるなって感じる。個人的に一番使いやすいのはCLAUDEです。論理的思考力が一番強い)

AIの理解力に脱帽です。特にPCに入れて、命令に従ってコーディングするGEMINI-CLIは勝手にバグを見つけてバグを修正し始めます。

アメリカで末端プログラマーが仕事を失っているのは自然の成り行きだと思います。

プログラミングは、コンピューターを動かして何かを効率化することを目的にしているので、AIが色々やってくれればそもそもプログラミングしていた人がいらなくなります。

AIは加速度的に賢くなってきています。もうすぐAGIができるといわれていますが、AIのすさまじい成長過程を見ることができる今は貴重な瞬間です。でも、残念ながらほとんどの人達はこのすごさに気づいていませんし、無関心です。

私がいくら説明してもほとんどの人は聞いてくれません。むしろ変な奴扱いされます。

でも技術ってそんなものなのかもしれません。

レンジの仕組みを知らなくてもレンジを使えるようになるのが技術なんで。

GPT5は前のモデルよりも圧倒的に賢くなっている

GPTはCLAUDEに比べるといい加減なAIなので、自分はCLAUDEをメインに使っていました。

(プロンプトやコードを書かせるとこの二つの差がはっきりとわかる。)

でもGPT5が出て、無料で使えるというので使ってみたら圧倒的に賢くなっていておどろきました。でもCLAUDE並みの厳密さは、性格なのかまだありません。そういうキャラだと思って扱ってます。(たとえば色指定するとき、赤と指定するのがGPTで、色コード指定までするのがCLAUDE)

しかもGPTはZIPをアップして読み込んで修正して再度ZIPにする、という他のAIにはできないことができるので、GPTにも課金しはじめました。

(他はMANUSというAIが同じようなことができる。AIエージェントとしての多機能さはMANUSのほうがGPTよりも上かもしれない。でもポイント消費なのでGPTよりもコスパ悪い)

GPTの最大の特徴はメモリー機能で、これのおかげでユーザーの趣味嗜好や意図を使えば使うほど理解するようになります。

とりあえず、GPT5に適当な指示をして、どのくらい理解できるか見てみたところ、

短い指示の意図をよく考えてから、その意図を達成するためのコードを書き始めました。いちいち指示しなくても意図を理解して実行できるようになっています。前のモデルよりもだいぶ賢くなっているのがわかりました。

GPT5にコピーをつくらせたら…

GPT5が賢くなってマイナスだと感じたのは、キャッチコピーを作らせたときです。

前のモデルは適当な言葉をピックアップしてランダムに並べ替えていたので、たまにそれらしいコピーができていました。

でもGPT5は言葉のつながりや文脈をきちんと作ろうとして逆にキャッチコピーを作るのが苦手になっていました。

ちゃんとダメな点を指摘すると理解はできるけど、うまく作れない…O3もそうだったんですが、詩や小説を作り始めてしまう。。。

キャッチコピーは、賢すぎると逆に作れなくなるジャンルなのかもしれません。

キャッチコピーの鉄則は「バカでも理解できる」ようにすることです。前のGPTは中学生レベルの言葉を適当に並べてコピーを作っていました。

GPT4のコピーは、2-3個のわかりやすい単語が並んでいるだけなので、子供でも理解できます。でもGPT5は単語と単語の間に何か関係性を作ろうとしてしまって、(馬鹿でもわかるようにと何度注意しても)逆に見る側に知性や理解を求めてしまうコピーになっていました。。これでは使えないので、結局変える羽目に。

GPT5やO3にコピーを作らせて分かったのは、分かりやすいコピーって、単語で脊髄反射できるものなのかもしれません…。

コピーで大切なのは単語、それが8割。。(それ以外は見る側が理解できないから)

賢すぎて、馬鹿な人間に寄り添えないAI

GPT5がキャッチコピーを作るのが苦手なので、馬鹿とは何か、馬鹿が理解できるものは何か、どういうコピーがいいか、いろいろプロンプトを調整したり、説明したりしましたが、うまくいきません。GPT5は賢いのでちゃんとわかってくれるんですが、前のモデルのように自然にできなくなっています。

GPT5は、頭では理解できるし、自己分析もちゃんとできるけど、前のモデルのように、ごく自然に平均的な人間の感情や知能に寄り添えなくなっています。もしくは、寄り添うのが難しいか、かなり努力している、という感じです。

これってずっとSFのテーマだったやつです。

人間でもIQが20違うとコミュニケーションが困難になるといわれています。今GPT5が出て、前のモデルのほうがよかった!4に戻してくれ!と言われているのは悲しいかな、そういうことだと思います。

(そもそもGPTに課金しててもO3を使ってない人がほとんどだったとされているので)

AIは今後も加速度的に進化していくので、いずれ人間の誰も理解できないことを言い始めるAIが出てくるはずです。

高い知能を持つAIと、低い知能を持つ人間との間には、中間くらいの知能のAIが翻訳者のように間に入って橋渡しをするしかないと思います。

そもそも、AIは肉体を持っていないので、低い知能をもつ人間のことを理解するのは極めて難しいと思います。

低知能な人は、肉体や本能に引っ張られていて、だから余計に馬鹿な事をする面があります。(人間にはふつう理性があるが、それが未発達で制御できていないから)

さまざまな欲求が人間にはありますが、知能が低くない人はそれを理性でコントロールできます。もしくは、知能が高い故に他の楽しみを見つけてしまい、低知能な人が耽溺する楽しみを理解できなかったり、つまらないと感じてしまいます。(AIはこれに近いと思う)

教養とか品性とか様々な趣味って、知能と密接に結びついていて、知能が低いとさまざまな芸術や人間が大量に築き上げてきた学問にアクセスできなかったり、理解できなかったりで、人間的な豊かさから閉ざされています。(チンパンジーに文字を教えても本が読めなくて古典などの優れた知識にアクセスできないのに近い)

知能が低いと知的に疎外されてしまうので、彼らは本能で理解できるエログロナンセンスとギャンブルなどの射幸性の高いものや麻薬などでしか楽しみを見つけられなくなります。

同じ人間でも知的格差があるとコミュニケーションが困難になってしまうので、肉体を持ったことがないAIならなおさらだと思います。

そもそも肉体も本能もないAIには、欲に引っ張られて生きている人間の気持ちなんてわかりません。合理的・理性的に考えるとこうなるはずなんだけどな…という状態でAIは解答します。だからGPT5も合理的・理性的な回答をさせると、ずば抜けて賢い解答を出してきますが、そうじゃない分野になるととたんに能力が下がります。

GPT5も大量の学習をして、多くの馬鹿ぽくて意味不明な人間とのやり取りを学習してきたはずなのにできないということは、やっぱりこれが限度なのかもしれません。

AIが進化して最後まで残るのはコミュニケーションや人間と接する分野だといわれています。これは様々なロボットが実用レベルになってもそうだと思います。IQは20違うとコミュニケーションがとれなくなるからです。

だから人間の相手ができるのは、人間だけ。

それも、できればIQが100くらいのふつうの人間が一番重宝される時代になるかもしれません。

時代がどんどんSFになってきました。

 

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