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こんにちは、蒼生です。
久しぶりに境界知能問題について書こうと思います。というのも、この動画がきっかけです。
パックンとホリエモンが真逆の立場で言い合っています。
パックンの主張は共同体主義です。(共同体主義:共同体の価値を重んじる人。)
共同体と個人では共同体の安定や平和の方を優位にとらえているので、個人の問題行動やその予備軍を規制することに賛成する立場です。
ホリエモンの主張は個人主義です。(個人主義:個人の自主性と権利、自由を重んじる立場。)個人の自由や権利を最大限尊重する立場なので、共同体主義とは水と油です。
それはそれで討論番組として面白くていいんですが、番組内で境界知能について問題提起している点について今回掘り下げようと思います。
7人に1人はいる、境界知能とは何か
境界知能とはIQ70以上85未満の人の事を言います。全人口の14%にものぼり、7人に1人が境界知能だとされています。(日本では1700万人ほどいるとされます)
つまり、全然めずらしくないし、そうとうな数がいるという事です。
私が境界知能について初めて知ったのは、衝動的な凶悪事件について調べていたときです。
少し前、コロナ禍のころ「無敵の人」と呼ばれる無差別テロが何件か立て続けに起きていた時、どうしても引っかかったことがありました。
無敵の人とは、もとはネット用語で何も守るものがなくなったせいで自暴自棄になり逆に無敵になった人の事をいうそうです。
無敵の人がテロに及ぶ背景には経済的な困窮があり、だからこそ社会に報復、もしくは無理心中をするためにテロを起こすという説が広くいきわたっていました。
でも凶悪テロを起こすのはみんな男性でした。
コロナ禍でもっとも経済的に困窮していたのは明らかに女性であり、女性の自殺率も前例がないほどはねあがっていました。一人くらいその中から自殺ではなく、社会への報復にうってでるような人がいてもおかしくないのに、女性版無敵の人は出てきません。
なぜだろう。なぜ男性だけがこのような凶悪テロを起こすのだろうか。
そんな疑問から、警視庁等の犯罪データを見ていた時期があります。
男性の犯罪率は女性のおよそ4倍です。凶悪犯罪になればなるほど男性の比率が高くなります。
なぜだろう、男性ホルモンのテストステロンは攻撃性をあげるものでもあるので、そのせいだろうか。現に性犯罪者に男性ホルモン減退剤を処方すると問題行動を起こさなくなるという韓国のデータもあったので、その差だろうか。とも思いました。(日本の場合も高齢者より若年層のほうが犯罪率が高いというデータもあった)
でもある分析資料を見て、「いや、これは知能の問題かもしれない」と思ったのです。
その資料には数人の凶悪犯罪者の分析資料がのっていました。
生活および精神状態、経済状態、犯罪までの過程(人間関係的な)、知能測定のデータがのっていました。
そしてその資料にのっていた犯罪者の多くが平均的知能に満たない「境界知能」だったのです。
それを見て謎がとけた気がしました。
境界知能の人は知的障碍者ではないので、障碍者手帳をもらえません。しかも、普通の人達と同じように仕事をするように求められます。でも、境界知能なので普通の人が当たり前にできる事ができませんし、円滑なコミュニケーションも取れません。認知機能が低いと怒っている顔を認識できないとか、そういうノンバーバルな部分の情報さえも取得できなくなるようです。(これは老化等で多くの人が将来的に体験するとされる。喜怒哀楽を表情からちゃんと読み取れるというのは、脳の認知機能が正常な事を示している)
そしてあらゆることがうまくいかないと次第に孤立していき、疎外感を深めていきます。
その資料では、よく考えた末にではなく、衝動的に犯罪を犯している事が記録されていました。
男女で知能にばらつきがあるという話
名前忘れたんですが、外国の経済学者のある先生が、女性はずばぬけて高IQの人が少ないから数学者が少ない的な事を言ってほされた事件があります。確かに数学のような分野は天才の中の天才たちがしのぎを削っているので、並みのIQでは無理だと思いますが、何事も例外はあります。歴史上有名な女性数学者とか科学者というのは一定数います。
その経済学者の先生が参考にしたというのが上記のような知能指数分布だと言われています。
女性は男性に比べてばらつきが少なく、逆に男性は低い方から高い方までかなりばらつきが多く、中央が女性に比べて少ないのがわかります。
この知能指数分布で、なぜ女性が社会的経済的に酷い状態に陥っても無敵の人として出てこないのかを説明できるのではないかと思います。
誰だって社会を恨みたくなるような悲惨な状態になる事はあります。特にコロナ禍ではそれまで真面目にやってきた人々の生活が突然、理不尽に壊れていった時期でした。女性の失業率がはねあがったのは、サービス業従事者が多かったからだとされています。
コロナ禍で多くのホテル、飲食店が経営難に陥り、そこで雇用されていた人々も解雇を余儀なくされました。それで経済的に困って自殺した女性もたくさんいました。でもその状態で誰かを逆恨みして、社会に報復したり無理心中するような人が出てこなかったのは、理性の歯止めがあったからではないかと思います。
女性は一般的に、男性よりも相手の感情を読んだり想像するのに長けているとされています。その能力は一定以上知能がなければできません。
相手の痛みを理解するのも知的能力です。
だからいくら腹がたっても、人を刺せば相手は痛いし、その家族等関係者らへの余波がどのようなものになり、自分がどのような罰をうけるのかもすぐに想像できてしまいます。
そんな事を考えたら、社会に恨みがあっても一人で自殺したほうがいいと考えてしまうのではないかと思います。
ホストに入れ込む女性の多くはおそらく境界知能ではない
番組内では境界知能をどう扱うか、という問題提起がされていますが、私はホストに入れ込む女性の多くは境界知能ではないと思っています。
男性に比べて女性の境界知能は少ない事が第一であり、普通にコミュニケーションができて尚且つそれに高い価値を見出しているという事等からそう推測します。
酒を飲んで酔うと普通にIQ10~20 くらいさがるらしいので、平均知能の人が一時的に境界知能レベルになってホストに借金をするという事は考えられます。それをねらって女性を泥酔させるホストもいるはずです。
女性がホストにはまるのは、マインドコントロール部分が大きいと思います。
男性は同時に複数人を愛せる脳の構造をしているとされます。本命一人(妻)と愛人数十人とか。
対する女性は一度に1人の人しか愛せないので、男性にくらべて恋愛に対する入れ込み方が尋常ではなくなります。ホストでは担当制というのがあるらしくて、途中で担当を変えるとペナルティがあるため変えられないと聞きました。こういうシステムを入れているあたり、ホストクラブ側も女性の本能的な仕組みを理解しているのだなと感じます。
そのため、女性が恋愛で悲惨になるのは、すぐに他の対象にうつれる脳構造をもっている男性の比ではないとされます。
これは、アルコール中毒患者やギャンブル依存患者のように、本人では制御できないものです。悪質ホストにつかまって、酔った勢いで返せない額の借金を負って売春をしなければならないという状況になる人も出てきます。そこで売春をしてでもお金を返そうとするあたり変なところでまじめだなと思います。バックレないんですね。。または破産手続きすればいいのに。
新宿区長が行政に相談してくれれば対応できるのに、と言っていたので、
ホスト狂いの女性たちに必要なのはそういう知識と窓口なのではないかと思います。
知的障碍者にあって、境界知能の人にはないこと
知的障碍者は障碍者手帳をもらい、まわりからの支援を受けることができます。
でも境界知能の人にそのような支援はありません。
片方にだけあって、片方にはないものを整理すると以下のようになります。
- 障碍者手帳
- 本人の自覚
- 周りの支援
まず、境界知能は全人口の14%もいるので、障碍者手帳を渡すには多すぎます。そのため境界知能手帳のようなものをわたす事はできません。
これは経済的な理由です。
でも、本人の自覚と周りの支援に関しては、同じようにあってもいいのではないかと思います。
印とコミュニティの必要性
周りが支援するためには何か印になるようなものがあれば済みます。たとえば妊婦さんはそれを示すキーホルダーを付けていますし、心臓が悪かったりペースメーカーを付けている人は、それがわかるような印をつけて、まわりが配慮できるようにしています。
境界知能かどうかは、IQテストをすればわかりますし、こういう誰が見てもわかる何かをつけたり、手帳やカードのようなものを持っていれば「この人は境界知能」なんだとわかって、周りも配慮ができます。
自分が境界知能であることを示すメリットは、主に役所等の手続きの際に発生します。日本は申請主義なので、長い文章やいくつかの書面を読み込んで、規定通りに申請しないと当然受けられるはずのメリットを享受できない仕組みになっています。
そのため境界知能の人は文章を読むことすら諦めて権利に対して申請せず、困窮するというような事がおこりがちです。
これもマイナンバーカードによるプッシュ型に移行するように政府は目指していますが、当面は申請型が続くと思います。
でもあらかじめ、自分は境界知能で、文書を読んだり書類申請したりするのに困難を感じるという事を表明すれば、日本の役所は優しいので手伝ってくれるはずです。また、そういう人がきたら、地元行政の方でも気にかけてケアすることができます。
それから、逆メンサのようなコミュニティもできるかもしれません。メンサというのはIQ130以上の天才しか入る事が許されない有料コミュニティです。メンサ会員は、その高IQ故に社会的な困難さを感じている人が多く、それ故同じレベルの人とコミュニティを作っています。
境界知能も全人口の14%もいるのだから、コミュニティ需要は間違いなくあります。
その場では自分と同じレベルの人が集まっているので境界知能の人が感じがちな孤独感や疎外感をやわらげ、社会とつながっているという感覚を持つことができます。この一点だけでも犯罪抑止になると思いますし、そのコミュニティに専門のケアラーが行けば、彼ら個々人が抱えている問題を行政につなげて解決することもできるかもしれません。
境界知能の人が犯罪に手をそめたり、もしくは良いカモにされるという社会問題は、確かに彼ら自体を社会がどのように扱っていくかという問題でもあります。おおもとの問題を放置して、その問題が発現した時に対処療法で叩いていくというのは、きりがありません。
すでにメンサがあるのだから、境界知能向け逆メンサとそれを証明する印を作る事自体は大した事ではないと思います。
行政がやるのはまだ社会的合意ができてないから、どこかの民間団体が始めるというのが良いと思います。
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