一日目
戦跡:海軍司令部壕
神社:波上宮
県庁前の那覇市歴史博物館
二日目
世界遺産:斎場御嶽
自然・歴史:ガンガラーの谷
海
三日目
平和記念公園、歴史資料館
世界遺産:識名園
世界遺産:斎場御嶽(せーふぁーうたき)
斎場御嶽は琉球国の最上位に位置する聖地です。琉球国は政治は男性の王が、聞こえ大君という最上位聖職者は王族の女性が担うという政治と宗教が一つになった政祭一致国家だったそうです。
斎場御嶽は、男子禁制で、王族の女性が聞こえ大君になるための儀式を行う場所だったそうです。
この斎場御嶽は聖域なので、石一つ、葉っぱ一つも持ち帰ってはいけないと言われています。その聖域を調査するのは心理的に大変な障害があったはずですが、平成になり調査したところ、金の勾玉が発見されました。斎場御嶽の入場チケットを販売しているところの横に資料館があり、そこにレプリカが展示されています。
勾玉といえば、古代日本の高貴な立場にあった人しか身に着けられなかった宝石です。天皇家の三種の神器の中には勾玉があります。
勾玉は独特の形をしており、あの形で綺麗にしあげるには地味に手間暇がかかります。子供のころ、資料集や展示品を見て、勾玉の何が良いのかさっぱり分かりませんでした。でも古代人はこの独特の形にこだわりがあったんだろう、今とは違うと納得するしかありませんでした。
その勾玉が琉球の最上位に位置する聖域におさめられていたのです。文化的なつながりを感じずにはいられません。
太陽信仰や女性を聖なる存在としてとらえ権威を与える点等は、卑弥呼を連想します。
琉球神話では、久高島に神が降臨して稲を伝えたそうなので、久高島経由で古代日本人が稲作文化を沖縄にもってきたのではないかと考える事も出来ます。
沖縄は台風が毎年きますし、平地が少なく、石灰質の土地が多いので、稲作をしているイメージがなかったのですが、実は温暖な気候なので稲は良く育つそうです。二期作ができるそうです。
斎場御嶽は聖域なので自然遺産としても素晴らしいところですし、古代日本との文化的なつながりを感じられて、予想外にワクワクする場所でした。
神がおりたったとされる久高島の方にむけて祈る遥拝所。
この日はあいにくの雨だったので、久高島は見れませんでした。御嶽の中は木々が生い茂っており、その枝葉が傘のようになってあまりぬれずに済みました。蝶々も木の葉にとまって雨宿りをしているようでした。
斎場御嶽の中には戦中の艦砲射撃による跡が残っています。この聖所にも戦争の惨禍が及んだというのは心が痛みます。↓
チケットを販売所の隣には斎場御嶽の歴史を知る事ができる施設があります。ここには御嶽の歴史をまとめた動画を見る事もできます。
この神輿に王族の女性が乗って、聞こえ大君という聖職につくべく首里城からここまでやってきたようです。
チケット売り場裏から海を見る事ができます。晴れていればきっと美しい海が遠くまで見渡せると思います。
斎場御嶽のある南城市のキャラクター「なんじい」。かわいかったのでグッズも買いましたw
南城市にいったらなんじいグッズを買うのもおすすめ。
ガンガラーの谷
斎場御嶽を出て、次はガンガラーの谷に向かいます。
バスで1時間半くらいかけて移動します。自家用車がある人は30分かからずにたどり着けます。ガンガラーの谷は完全予約制なのであらかじめ予約をしないとツアーに参加できません。それからここには飲み物はあるけれど食べ物がありません。しかも周囲に飲食店がまったくないので、ここに来るまでに何か食べておくのをおすすめします。私はバス移動に時間を割いたので食べ物は断念しました。
(沖縄は那覇以外は車がないと本当に移動に苦労するし、店がないので大変。)
ガンガラーの谷は鍾乳洞の中にカフェがあります。(飲み物のみ)
ツアー予約をしたら、ジャングルのようなところをガイドと一緒に散策します。ここは虫が多く、先に蚊よけスプレーをガイドが全員にしてくれます。でも刺されました。ツアーには中国系と韓国系の方も参加していました。沖縄旅行する外国の人って本当によく調べてるな、と驚きます。
続きは本編で↓