凡庸な悪とやる気のある無能

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他人の金を奪ってまで生きたいか?年金大改悪

こんにちは、蒼生です。

最近社会保障制度が大改悪されました。しかも光の速さであっという間に決まりました。賛成したのは自公と立憲です。

これは、老後に受け取れる年金が増える!というもので、今及び近い将来の高齢者にはメリット大です。

自公立憲は、高齢者に支えられているシルバー政党なので、今回の大改悪をスピード採決しました。

また、国の側も、年金を受け取れないし貯蓄もない貧困高齢者が、大挙して生活保護に頼りはじめて、国の財政を逼迫させるような状態は防ぎたいので、この大改悪を行いました。

でもこれは、若いころに蓄えもせずにキリギリスして老後に貧しくなった高齢者を支えるために、数少ない現役世代の会社員が、自分たちの老後にそなえてコツコツ蓄えた厚生年金の積立金を流用するということです。

これは高齢者の生活を守るために現役世代の老後資金を盗んで流用するということに他なりません。しかも絶対帰ってきません!

これに賛成した議員と賛成する支持者に言いたいのは、

「他人の金を奪ってまで、生きたいんですか?そんな恥ずかしい生に価値はあるんですか?あなたは人生の最後に盗人になってしまいますよ。いやなら、自公立憲のシルバーポピュリズムを批判し、絶対に投票しないでくださいということです。

でも自公立憲に投票する高齢者は、きっと何も知らないか、何も感じないのかもしれません。

個の利益の最大化は、全体の崩壊につながると最近思います。

政治家の側も、自己の当選だけを目標にし、国家の行く末や未来の日本への責任なんて一ミリも考えていないから、こんな悪法を通したのでしょう。少しでも考えていたら、こんな国家的詐欺法案は反対一択です。

少し前に、子供家庭庁ができました。この組織のすごいところは、毎年出生数を激減させるというすさまじい逆成果を出しておきながら、運営費が年5兆円という巨大な役所だということです。この少子化加速庁を運営するために社会保険料を値上げするという話から始まって、反対の中月々数百円の負担で済むと詐欺的な答弁を繰り返してなんとか目的外使用OKの法案を可決させて、次はこれです。

キリギリス高齢者を養うために、現役世代の積立金の流用という、絶対にやってはいけないことまであっという間に決めてしまいました。

目的外使用を一度許すと、次から次へとこういうことが起こるんですね。まさにアリの一穴です。前例を一回でも作ると、もう終わりです。

厚生年金は、かつてグリーンピアや厚生年金会館をかつて投資目的で勝手に資金流用して作っていたことからもわかるように、巨額のお金がプールされているので、それに手を付けたい政治家と役人があとを絶ちません。しかも今は、少子高齢化で年金の受給額も少なくて、貯金ができなかったキリギリス高齢者が生活保護に流れて、財政を圧迫させているため、その資金流用にも一見正当性があるかのように見えます。

株式会社「日本」のトップは本来Amazon経営者級でないといけない

民主主義国家は、株式会社と同じように、所有と経営が分離していて、国民は一株株主として選挙で意思表示をします。

日本の人口は1億2000万くらいで、歳入は74兆円です。

これはグーグルよりも上で、例えるならAmazon級です。

だから本来なら、Amazon経営者級の人物がいてやっとコントロールできるレベルのものなんですが、

今の総理大臣は「日本は(財政破綻した)ギリシャより悪い」とか、円の信用を失墜させるようなことを平気で言います。

まともな総理大臣だったら、絶対にありえない発言です。この一言で、いかに経済音痴かわかります。

Amazonのトップにその辺の大学サークルのやる気のある無能が就任したらどうなりますか。それと同じ状態にあるのが日本です。

石破内閣は、発足当初から言葉に重みがなく、言ったことを二転三転させ、売国的な取り決めを勝手にしはじめたり、国際会議で無礼な真似を平気でしてくるなど、明らかに総理の器ではない、国家運営するスキルを持たない人たちが就任しています。

自民党の中でも最悪の人達がそろっているのではないかと思うほどです。

やる気のある無能が世界最悪の人殺しになる

世界で一番人殺しをしたのは、中国の毛沢東です。この点では、スターリンやヒトラーよりも格上です。

世界史を学ぶと、「馬鹿にハサミを持たせるな!」の実例として毛沢東やポル・ポトが出てきます。

彼らはやる気のある無能で、ポル・ポトは、インテリは国を亡ぼす!という反知性主義に基づいて、知識人を大虐殺し、しまいには眼鏡をかけていたら死刑!とかいう漫画みたいなことを国をあげてやった人物です。小学生がこういう遊びをやりますよね。

毛沢東は、ポル・ポトなんかとはスケールが違います。1500万人から4000万人、またはそれ以上の人々が毛沢東の失策で死んだといわれます。

しかもこれはポル・ポトのように明確な殺意があって殺したのではなく、やる気のある無能なせいで意図せずして自国民を大虐殺しました。

毛沢東の大躍進政策

中国が発展するためには鉄を作らないといけない!よっしゃ農民にも鉄つくらせよ!

→農民に農業じゃなくて屑鉄づくりをやらせてしまう。

→頑張って作った屑鉄はゴミだし、農家は仕事ができなくて農作物の生産量激減→食料不足。

つぎに食料の生産を増やすために、農作物を食べるスズメを殺せと命令!

食物連鎖を破壊して、結果・スズメが食べていた害虫が大量発生!

→大飢饉を人工的に発生させる。

(ふつうのリーダーは、まず無知の知を認めて専門家に意見を求める。だからこんなことはふつう起きない)

国家運営をする立場の人が、本物の馬鹿だと、国民はその馬鹿な政策でジェノサイドされる。ということが分かる例です。

石破政権は、本当に信じられないほどの失策を立て続けに行っています。あまりにもひどいので、日本破壊工作の密命を帯びたスパイなんじゃないかと疑ってしまうくらいです。

日本は世界有数の経済規模をもち、人口も1億人を超える巨大な国です。これをコントロールするには、ある程度の能力が求められます。でもその能力がないまま総理になって、権力の座にしがみついています。(衆議院選挙で大敗した時点で引責辞任すべきだったのに)

そしてやる気のある無能だから、日本を意図せずして壊し続けています。

もしかしたら何の悪意もないのかもしれません。もちろん能力もありません。

だからその結果、日本人はどんどん貧しくなり、じわじわとジェノサイドされています。

それは出生数の激減や急増する自殺数、各種税金UPや手取りの減少という形で表れています。

凡庸な悪が問題を深刻化させる

凡庸な悪とは、哲学者「ハンナ・アーレント」がアイヒマン裁判で表現した言葉です。ハンナ・アーレントはユダヤ人で、ナチスから迫害を受けてアメリカに亡命しました。

そしてナチスの生き残りアイヒマンが見つかり、その裁判が始まるということで、見に行きました。

多くのユダヤ人を列車につんで、正確なダイヤで運行させて、収容所のガス室に送り込んで大虐殺したアイヒマンは、恐ろしい悪のカリスマなんかではなく、どこにでもいる平凡な、ただ言われたことを淡々と行う、いたって地味で凡庸な男だったのです。

でもこの凡庸な悪が、巨悪を遂行するためには絶対に必要で、彼らこそがユダヤ人の大虐殺を可能にした無自覚で凡庸な悪なのです。

凡庸な悪とは、意思を持たない歯車で、命令には絶対服従する存在です。彼らはトップが有能で善意がある存在なら、その効果を何倍にもしますが、トップがヒトラーのように悪意ある存在だと、その意図の実現と効果の最大化を行います。

彼らは人というには意思がない、、プログラムのような存在です。そして彼らは命令をこなすことを目的としているため、それがたとえ大虐殺のための列車のダイヤの調整だったとしても、なんの良心の呵責もなく自分の仕事を行います。

今の日本の各種問題もそうです。問題が顕在化しているにも関わらず、破綻もせずに維持されつづけているのは、幸か不幸かこうした存在が役所を中心にたくさんいるからです。基本的に役所の人達は、法律と規律に従っているので、自分の意思で動いたりはできません。

だからこそ、彼らを凡庸な悪にするのも有能な歯車に変えるのも、命令の発出場所「国会と内閣」次第であり、

そこに有能な人物を送り込めるかどうかは、国民次第なのです。

幸福の観念が浅くなった日本

意思疎通もできない高齢者を病床にしばりつけて、心臓が止まるまで生きながらえさせる。これを人権とか治療と呼び、延命治療を十分にしないと医者に罪を擦り付けて訴訟する家族にしても、

孫には3割負担を強いるのに、高齢者は一割負担が当然と主張して、バスも子供より安い高齢者割で当然のように乗る高齢者も、

孫の世代の富をかすめとってまで、自分の年金をかさまししたいと願う高齢者予備軍や、そこから集票する政治家も、

なんだか残念だなと思うのは自分だけでしょうか。

社会保障制度は、貧しく孤独で身寄りがないという昔なら生きられないような境遇にいる人でも救うセーフティネットです。

間に国が入ることで、人と人との直接の金銭のやり取りをなくし、公的サービスという形で支援します。

だから受益者は、自分が誰のお金で利益を得ているのかが分かりにくくなります。

そのせいでモラルハザードが起こっています。

今ある高齢者よしよしはすべて、自公立憲といった組織が、自分たちの議席を確保するためにやってきたばらまきです。

でも一度そのバラマキで利益を受けてしまうと、有権者の側もプライドを捨てて権利の維持に走る人が多くなります。

全国の自治体で、高齢者ばらまきをやめるというミーティングをすると、自分さえよければ、と厚顔無恥なことを主張する高齢者がぞろぞろ現れてきます。もし、孫の財産を奪ってもいい!自分さえよければいい!孫は貧しくてもいいから、自分が豊かになりたい!と願う祖父母がいたら、恥ずかしくて目も当てられませんが、でもその相手が赤の他人なら恥ずかしいとすら思わないようです。

(これは仕組みの問題なので、仕組みを変えればいいんですが、それを訴える議員は高齢者票が逃げて落選してしまう。つまりそういうこと。全体の利益ではなく個人の利益の最大化を行うと必ず破綻する)

敬老パス見直し 若者の発言にヤジも 2024年12月6日に5時ナビで放送

戦後世代は、アメリカの3S愚民化政策(スポーツ、セックス、スクリーン)を受けているせいなのか、快楽主義的で近視眼的な主張をする高齢者が少なくありません。それその年で言うの?って驚くほど精神と年齢の乖離がある人がいます。

昔は昔で、もちろんたくさんの問題があったと思います。

でも社会保障の問題に関しては、根底に浅すぎる生命観と幸福観があって、その間違った観念を制度化したせいで今のモラルハザードと制度崩壊が起こっているように思います。元の哲学が浅すぎるから、保湿剤やシップが税金適用になったり、90歳に公費投入して延命措置して医療虐待してよかったね!長生きしたね!とかいうグロテスクなことが起こっています。

徳川光圀の名言:
「生くべき時に生き、死すべき時に死す」
 
良寛:
災難にあう時節には、災難にてあうがよく候。
死ぬる時節には、死ぬがよく候。
是はこれ、災難をのがるる妙法にて候」
 
生きることは死ぬことと表裏一体であり、
尊厳死の話すら世論と一部議員が忌避して、そのせいで制度化できずにいます。
死をアレルギー的に恐れるなんて、高齢者なのになんて精神的に幼いんだろうか、と思います。

個人の浅い幸福と、全体の不幸をそれによって作っているように見えてなりません。

欲望の追求は、ある点までは仕方ないことなのかもしれませんが、度を過ぎて衝突するほどになったら、調和を図るのがベストだと思いますし、

日本の古典では、もっと精神的な幸福を表現してきたはずなのに、なぜ今こんなに浅い観念にとらわれているのだろうと不思議に思います。

明治の教育改革でも、それを行っていたはずなのに、アメリカの3Sのせいで数十年で劇的に変わるんだなと思い、改めて教育の力は絶大だなと思う次第です。

 

あともうすぐ選挙なんで、現役世代は選挙に行ってください。

いい金づる扱いされるのをいい加減拒否するべきです。絶対に、投票を棄権しないでください。

 

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