オードリー・タン 誰も見捨てない という思想

考え方

今回は続きです。

オードリー・タン 不足と不安を解決する ソーシャル・イノベーション
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});こんにちは蒼生です。今日は思考整理です。オードリー・タンについて、たぶん二回にわけて書いていきます。足りないという...

誰も見捨てない を真面目に考える。

オードリー・タンの本を読んで、まず驚いて理解に時間がかかったのがインクルーシブ(包括的)な考え方と世界観です。

一言でいうと「誰も見捨てない」という事です。

オードリー・タンはアメリカシリコンバレーという、使えない人間は翌日にはクビになる激烈な能力主義世界で働いていて、しかもアップルから一時間1ビットコインでどうかとオファーを受けたというスーパーエリートです。けれど彼女は非常にインクルーシブな考え方をします。

たとえば、情報格差などで取り残される人は今後も絶対にいなくならない。と想定した上で、

その情報弱者すらも見捨てないという態度をとり、しかもその情報弱者の視点すらもイノベーティブに使えないか、と考えます。

つまりスマホを使えない老人がいても、その人の知識や経験や物の見方を取り入れて、もっといいものを作ろうと考えるのです。

この辺りの考え方は正直驚きました。こういう考え方をする人を私は今まで見たことがなかったからです。

情報弱者は個人の努力不足・怠慢の結果なので、全体に追いつけるよう個人で努力すべき。とか、情報弱者にまで対応するのは手間がかかりすぎるので効率の面からいっても切っていくしかない(医療現場のトリアージに近い)。等の考え方は一般的ですし、私も今まで何度も聞いてきました。そして、納得する部分もあります。

きっと誰しも、テレビや書籍やその他メディアでこういう主張を何度となく聞いてきたものと思います。専門家、エリートは効率の面から特にそういう主張をしがちです。その言説は論理的で頭では理解できますが、広く反発を生みます。

だから上級国民という謎のワードが出てくるのかもしれません。これはその反対を自覚する人々の卑屈さが生んだ言葉ですが、エリート側の無理解への悲哀がにじみ出ているようにも思います。

日本の政治家の中にもタンほどではないにしても、インクルーシブな考え方を主張しその方法を模索する人もいます。

でも「誰も見捨てない」というのは究極の理想であり、次元が低い状態で実現しようとすると「きれいごと」になってしまいます。

(うまく優先順位をつけられなかったり、一部を助けられないと棄民だと言われます。全部を救おうとすると金物人が足りなくて動けなくなります)

でもタンは理想論を掲げているのではなく、それを心の底から必要な態度だと考えているようです。

つまり、優先順位をつけたり選別した方が効率的になるにも関わらず、

相反する立場をまとめ上げて「新たな解を見出す」という立場です。

なぜタンが誰も見捨てない、という事にこだわるのか。というと、台湾は他民族国家で、言語も様々だからのようです。

おそらくタンのみならず蔡英文総統他かなりの数の政治家がこの思想的土台を持っている。だから台湾はアジアではじめて同性婚を合法化した

仮に優先順位をつけて一部を切り捨てると、その度ごとに一つの視点を失っていきます。そして最終的に思考の幅が狭まっていき、よりよい解を見出せなくなる。という危機感を彼女は持っているようです。

そのため、彼女はクリティカル・シンキングとクリエイティブ・シンキングの両方を重視するようです。

クリティカルシンキング(critical thinking)は、批判的思考とも呼ばれるものであり、感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。 自分の考えや意見に客観性を持たせるための手法であり、アメリカの教育界で広がったものです。

クリエイティブシンキングとは、「枠組みに関係なく自由に発想すること」を意味します。別名は拡散思考です。

この考え方では、事実や正確さを重視して考えるのではなく、楽しさやノリ、直感性を大事にします。

国家とは”巨大なサービス機関”であり

民主国家における政治家とは”人民から権力を負託された立場”です。

(愛国保守層に怒られそうだなww彼らは国を信仰しているんで)

 

だから、その使命を考えると確かに「誰も見捨てない」を目指す必要があるのかもしれません。仮にそれを目指さないなら主権者への裏切りになってしまいかねません。

だから日本にもそういう「誰も見捨てない」を理想として掲げる政治家もいます。

でも相反するAとBをどちらも見捨てずに、どちらも救う新たな解答を作り出すというのは低い次元で思考していると絶対に見つかりません。その状況ではAとBは両立できないから反発しているのです。

だから新たなステージへ行く必要があります。

けれど今ここにない最適解を見つけ出す、というのはなかなか難儀な事なのでうまくいかない事のほうが多いようです。

オードリー・タンの場合は、次元を上げる方法として

彼女の得意分野のテクノロジーを使い、さらに広く国民から意見やアイデアを求めるという方法をとっているようです。

この成功事例のおかげで日本にもデジタル庁というのが発足することが決まり、9月に開庁するようです。デジタル庁にはすでに優秀な民間人材が集まっているようです(今も募集しているので志の高い人はぜひ募集要項を見てほしい)

勝海舟の「人材などは騒がなくても、眼玉一つでどこにでもいるよ」の通り、

日本には若くて志と能力の高い人が沢山います。それを活用できていないだけです。(日本にもオードリー・タンが欲しい勢へ)

ちなみにデジタル庁はNOTEもやっているようです。

デジタル庁は「行政の透明化」を掲げ、noteでの発信を始めます。|デジタル庁(準備中)
こんにちは! 内閣官房IT総合戦略室の広野 萌と申します。 普段はアプリやWebサービスをつくるデザイナーとして働いています。 今年の4月に、デジタル庁創設に向けた民間人材として内閣官房に入庁して、非常勤の国家公務員となりました。 現在の担当領域は「情報発信基盤」ということで、主に 1. 政府 → 国民へ...

そして行政の透明化や、台湾でも行われている国民から意見をひろく集めるという事も考えているようです。(SNSでデジタル庁についてつぶやくだけで中の人にいいね押されますwwみんなやってみて)

でもさっそく不安を掻き立ててエンゲージメントを狙う一部メディアがこんなタイトルの記事を書いていました。

個人情報の国家集中管理 監視社会よぶデジタル法案 | | 山田健太 | 毎日新聞「政治プレミア」
 国会で審議中のデジタル改革関連法案で、政府は法目的として「デジタル社会が目指す方向性」を示している。10の基本原則を掲げ「人間中心のデジタル化」「誰一人取り残さない」「人に優しいデジタル化を目指す」などとうたっている。

日本にはたくさん優秀な人材がいます。でもこんな風に有為な人材を身内で殺してしまう悪い態度が根付いているようです。そして鵜呑みにする国民が彼らを悪気なく全員で引きずりおろそうとします。だから本当に優秀な人が上にいけない!!(日本のオードリー・タンを殺してるのは日本国民自身だ!)

AとB異なる立場の両方を見捨てずに、両方を救おうとすると、今のままでは人・物・金が莫大にかかります。

けれどテクノロジーは人と物を大幅に減らし、その手続きや作業を簡略化し、結果金の節約にもつながります。

もし、弁証法的にAもBも見捨てないCという新たな解答を求めるならば、かならずそれにたどりつくための方法や道具が必要になります。

テクノロジーはそのために必要なもので、実際台湾では大きな成果をあげています。

人・物・金の制限を突破するテクノロジー

国家という巨大なサービス機関を維持するために税金をおさめます。

そしてその組織をコントロールするために政治家がいたり官僚がいたりします。

彼らはドライバーだったり精密な歯車だったりします。

政府は最適な分配を目指しているとされます。

ですが、最適な分配は難しく、いつもどこかが不足したり過剰になったりします。

それによって、サービスから漏れる存在が生まれてきました。

最適分配が難しいのは「需給の見極めがむずかしかった」からです。

需給の見極めが難しいのは、情報が必要な人に対してオープンでなかったり不十分だったりするためです。

でも需給の見極めをリアルタイムで誰でも閲覧可能にするシステムをオードリー・タンはコロナ時におけるマスクマップで行いました。

正確には、オードリー・タンは市井のシビック・ハッカーが協力できるようにして、彼らの力を活用したのでこれができました。

テクノロジーが生まれる前は、長らく優秀な人材を集めた官僚組織などがそれを行ってきました。

でも”人が動くと金と時間がかかる”ので、それを一気に解消してしまうテクノロジーがいかに強いかが分かります。

(たとえば、人と人をつなげるFACEBOOKの事業を本物の”人”でやったら、一体どうなるか…。人海戦術。。そして事業内容に対して圧倒的に人が足りなくなる上に利益率が悲惨なことになりそう。笑)

日本はすでに貴族政治 それをテクノロジーは変えられるかもしれない

台湾の憲法には「政治への直接参加の精神」がうたわれているそうです!!

また、台湾を民主化した李登輝氏が「WITH THE PEOPLE」を掲げていたこと等からも、台湾国民と政治が切り離されていない、

切り離されないようにしようという精神が読み取れます。(李登輝氏の存在は偉大。台湾がこんなに親日なのも李登輝氏のおかげ)

なんで「切り離す」という表現を使っているかというと、日本では切り離されているように感じるからです。しかも国民の無関心によって。

日本では政治への不信感がとても強いように思います。

よく調べて考えた上でそうなっている人よりも、よく知らないから怖い。という状態の人が多いように思います。

分からないものは怖い。という、影におびえている状態です。

結局そうなっている原因は何かといえば、(きっと色々あると思うのですが)一つは日本が貴族政治になっているせいだと思います。

日本は世襲議員が全体の5割を超えているとされ、その数は異常値だそうです。(海外では1割以下がふつうだそうです)

【出口治明との質疑応答15】なぜ、日本だけ、世界でも突出して世襲議員が多いのか?
世界1200都市を訪れ、1万冊超を読破した“現代の知の巨人”、稀代の読書家として知られる出口治明APU(立命館アジア太平洋大学)学長。歴史への造詣が深いことから、京都大学の「国際人のグローバル・リテラシー」特別講義では世界史の講義を受け持った。 その出口学長が、3年をかけて書き上げた大著が、なんと大手書店のベストセラ...

イギリスでは世襲議員は最初の選挙で絶対に負ける地区に送られて、その実力を試されるそうです。イギリスでは議員に求めるのは、ブランドよりも実力という事なのでしょう。

日本ではブランドが一番大切なようで、親が政治家だとただそれだけで、子供にも政治家にならないかと声がかかるそうです。(その人の実力とかよりも名前で勝てそうだからという事らしい。能力より名前で投票する人が多いからそうなる)

株式会社では株を51%にぎられると、会社のコントロールは株を多く持っている方に移ります。

アメリカではじまった今の制度は株式会社の仕組みが土台になっているってなんかで読んだんですが(だからまだ王政が普通だったヨーロッパの知識人が馬鹿にしてた)そうなると、国民は一株株主なわけです。

世襲議員は国民全体でみると1%以下の超マイノリティなはずなんですが、それが国会で5割を占めて法案を審議しているわけです。

でも政治家はとても丁寧な言葉遣いをするので、彼らを貴族だと思う有権者は少ないはずです。

もちろん、世襲議員にも有能な人もそうでない人もいるので一概には言えないと思いますが、

こういう貴族政治を許しているのは、結局は国民の意識の低さ=投票率の低さのなせる業

だから長年、民主国家の大前提を作る一票の格差すら是正できずにいます。

(貴族にとってそれは領土なんで、まあ当然の結果)

そして結局、分からないものは怖い。投票しない。でもよくわからずに批判する。っていう負の循環ができてしまって

今の状況になってしまっているのかなと思います。

でも、デジタル庁は国民から声を吸い上げる事を目指しています。

だからこれを機に政治無関心層や政府怖い層が、政治を我が事と考えて(一株株主意識)参加してくれるようになってくれると

貴族政治も今後マシになるかもしれません。

ちなみに台湾では「vTaiwan」「Join」というプラットフォームで活発な議論がなされ、そこから実際に法案の審議も行われているそうです。

楽しそうじゃないですか?

記事  オードリー氏が提案し、後に台湾の政策に多大な影響を及ぼしたのが、デジタルプラットフォーム「vTaiwan」と「Join」だ。いずれも、台湾に居住する国民なら誰でも意見を投稿したり、他の人の意見に「いいね」したり、コメントでディスカッションしたりできる。

オードリー・タンは代議制民主主義を前時代的なものだと考えているそうです。

これは、日本でも数年前(いやもっと前?)から多くの人が言っていることでもあります。テクノロジーの進歩によって直接的な政治参加ができるようになったので、国民の声を反映して、もっと直接的な民主政治にしていこう!という論調です。

もし日本でもデジタル庁等によって、そうした流れが加速するなら、国民の政治参加意識も変わるかもしれません。

 

二回で終わるはずでしたが、まだ続きそうです。(笑)

彼女はとてもおもしろい!

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