新・芸術論:閑話。才能は神の恩寵

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才能は神の恩寵

こんにちは、蒼生です。

私が言いたい事はタイトルの通りです。

お金で買えないもの筆頭は「才能」だと思っています。

アート大好きな富豪はたくさんいますが、彼らの全財産はたいてもダヴィンチやベートーヴェンの才能を買い取ったり復活させることはできません。お金があってもできるのはせいぜい天才の「作品」を買い取ることくらいです。

才能がなんで貴重かというと、努力したところで、決して得られないものだからです。

生まれつき持っているか、否か。これがほぼ全てです。(しかも稀に持っていても気づかない場合がある)

スタート時点でもうすでに希少価値が高い。しかもその才能が大成するように

人間のわずか数十年の人生の中で、本人が技術的にも人間的にも努力して、

たまたま優れた閃きを得て、しかもそれを形にできる環境とチャンスにめぐまれなければなりません。

もう針の孔を通るような難易度です。

歴史上の天才の中にも子供の頃神童。大人になっても天才。でも…特別じゃない。という人もいます。

天才は希少だし、特別です。その中でも大成した天才は奇跡です。

無条件に偉いと思っています。

ベートーヴェンが貴族と対等にふるまおうとしたり無礼な態度をとっても許されたのは

才能(神の恩寵・ギフテッド)による部分が大きかったようです。

彼のパトロンは皆、彼という人間を通して現れる神の火花の価値をはっきりと理解していました。

そして彼の友達やパトロンであることを誇りにしていました。

メディチ家

メディチ家はフィレンツェで銀行業などを行って大成功した一族です。

当時フィレンツェでもっとも影響力があり、豊かだったこの一族は、ローマ教皇まで自分の家から出してしまいます。

…でもメディチ家がもっていた財産や地位は、

21世紀に生きる我々には何の価値もありません。「ふーん」で終了です。

それはつまりその時代的なもの、現世的な富だったことがわかります。

けれど我々が今もなお、メディチ家を広く知っているのは、この一族が芸術家を支援したからです。

優れた芸術作品は作者の死後も長い命を持ちます。

だから彼らを支援して優れた作品を残させた大昔のこの富豪一族を我々はまだ知っているのです。

(ちなみに金だしても芸術家のやる気はコントロールできない。芸術家も自分の閃きをコントロールできない。いいものができるかどうかは割と運)

芸術作品でもっとも価値があるのは、思想性が高いもので、その次は革新的なものです。

この二つを測るには、その作者が死んでも作品の価値は変わらず評価されるかどうかを見れば分かります。

(前澤さんここ数年で爆発的人気になったものに投資しても、価値になりませんよ。だって10年生きられないものはその後無に帰すから。それは価値の源泉が作品の価値ではなく、気まぐれな大衆の人気だから)

日本で、この二つを満たすのはパッと思いついたところ、手塚治と宮崎駿です。

手塚治は死んでしまったので、富豪は宮崎駿が許してくれるならジブリのパトロンになればいいんじゃないかと思う。

(潤沢な資金があれば宮崎駿も、もっと市場を気にせず好き勝手作れる。高齢だから急いだほうがいい)

富豪は現世的な富は持っています。

でもそれはメディチ家がそうであるように、その人間が死んだら何の価値もなくなります。

「へー、そんなに稼いだんだ。ふーん」

それすら言ってもらえなくなります。

だってメディチ家がいくら財産もってたかなんてマニアックな歴史家しか知らないじゃないですか。

(大衆人気に頼って作品をつくると手塚治ですら打ち切りになる。そんな過酷な状況の中でもほんとうの芸術性を追求できるのは、数少ない気概のある人だけ。だいたいみんな表面的な数字を目指すし、それが成功だと思われている。それに大衆の理解度はそんなに高くないので難解な傑作は駄作だと間違われる。パトロン制がいいのは、理解度の低い大衆から天才の創造性を守れるから。ベートーヴェンの傑作荘厳ミサは彼の弟子でパトロンだったルドルフ大公のために作られた。だから納期大幅超過も許されたし、教会音楽らしからぬ編成と内容であっても許された。大衆人気に頼ったらこんな事はできない。…打ち切りにあう)

思想性と革新性は時代が流れても強い影響力を持ちます。

爆発的に人気が出たり、売れたりしただけのものにはこの二つがない事も多いです。

ベートーヴェンのウェリントンの勝利なんて、みんな知らないじゃないですか。当時大衆にも大人気だったんですよ。

あちこちで何回も演奏されるくらいに…!

でも今はさっぱりです。

今も価値があるのは当時はそこまで人気がなかった交響曲やピアノソナタの方です。

何故なら大衆におもねる作品は、時代が流れると評価されなくなるからです。力の源泉と共に作品も死んでしまうからです。

でも作品そのものに価値があるものは、あらたに触れる人を絶えず感化し続けます。

作品そのものが力なのです。だから作者が死んでいるか生きているかすらも問題ではなくなります。

アートを投資対象にするということ

以前アート作品を株のように扱うアイデアがあるけど、どう思う?とエンジニアの人に聞かれました。

価値を見極める目がないのにアートに投資するのはギャンブルすぎるな。と思いました。

たぶん価値を見極められないけど、株のようにはっきりわかるようにすれば買いやすくなるって思ったんだろうけど

人気がありそうだから買う、っていう投資の仕方はアイドルの人気投票みたいなもので

アートへの投資としてはかなり間違っているし危ない気がします。

 

私がベートーヴェンの作品で文字通り「神がかっている」と思う傑作は第九ではなく双子の兄弟「荘厳ミサ」の方です。

本人もそう評価していたらしいのですが、今も大衆に人気があるのは第九の方です。

私は「なんでこの偉大さがわからないんだ!!」と本気で思っているのですが、芸術作品の価値は主観的なものです。

だからその主観的な判断ができない状態で買うのは本当にやめたほうが良いと思います。

(第九は交響曲で歌詞を使うという極限まで分かりやすくしたメッセージ性が大衆にも受け入れられた点が大きいと思う。第九はすごい作品です。でもベートーヴェンの天才性をもってしてもここまでやらないと理解されないんだってこと)

 

逆に、その芸術的な価値判断ができる人は、メディチ家のように死なない名声を求めるという方向にすすむのもいいと思います。

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