ベーシックインカム×起業家教育 で社会は変わる(前編)

考え方

こんにちは、蒼生です。

コロナのせいで多くの人が働きたくても働けない状態になり、世界的にベーシックインカムの議論が活発化しています。

スペインでもベーシックインカムが導入され、イギリス首相もベーシックインカムについて言及するなどしています。

日本の定額十万円の給付金もある意味ベーシックインカムのようです。

何故ベーシックインカムが真剣に議論されているのか

ベーシックインカムとは、最低限度の所得補償のことです。

そもそも論なのですが、

ベーシックインカムが何故近年これほど真剣に議論され、欧州などで実験されはじめているかというと、AIの進化が早すぎてほとんどの人間はそれに追いつけず、仕事を奪われる未来がほぼ確実視されているからです。

近い将来約半分の仕事が奪われるだろうと言われています。

コンビニやスーパーは無人レジになり、自動運転技術により完全自動の車が市場に放たれれば、企業は高い人件費や人を雇うときの保障やリスク等と鑑みて、人間を雇う方が割高だと考えるようになるでしょう。

単純作業だけではありません。

法律家や会計士のような専門性が高かった仕事まで、AIの方が正確で、かつ最新のバージョンにアップデートしやすいことから奪われる可能性が出てきています。

AIが仕事をするようになると、ほとんどの人間は不要になります。

今までの産業革命では、変革スピードがゆっくりで、人間がなんとか頑張れば対応できる程度の進歩でした。そのため教育の中身を変えて人間の方も対応してきましたが、今はそんなスピードでは間に合いません。AIが単純労働だけでなく専門性の高い仕事まで奪うようになると、教える内容をカバーする程度では全く対応できなくなります。

そして企業はもちろん、生産性が高くてコストの安い方を使います。

人間の方が生産性が低くて使えないとなれば、もちろん低コストで済むAIとその保守だけで済まそうとします。これは当然の結果です。

となると、社会は高い失業率に慢性的に悩むようになります。

失業率が高いと社会が不安定になります。個々人の収入が不安定になるからです。

お金がないというストレスが人間を衝動的にさせ、犯罪率や自殺率をあげることは既に周知の事実です。

しかしAIが進化して仕事の内容が高度になると、そうそう簡単に仕事を見つけられないようになります。だから問題なのです。今は働く気さえあれば運転免許をとってドライバーになったりコンビニのレジ打ちができたりAmazonやウーバーイーツの配達員になって稼ぐことができます。でもそういう簡単な仕事、受け皿的なものが一掃される可能性があるのです。

貧困の放置は社会にとって大きなリスクであり、のちのち大きな代償を払わなければならなくなります。また、社会が貧困状態になると、企業の一部はうまく収益を上げられなくなります。そして税収も減ります。税収が減ると福祉や教育にお金を回せなくなります。そうなると外交や防衛、治安維持等に専念する小さな政府にならざるをえなくなります。無い袖は振れないからです。

だから、近い将来に備えてベーシックインカムを導入する事について今活発に議論されているのです。

ベーシックインカムのメリット・デメリット

ベーシックインカムとは、最低限度の所得補償のことです。

働く、働かないを問題とせず一律で給付するので生活保護のようなセーフティネットとは異なります。

この給付金額は、だいたい7万円が適正だろうと言われています。7万あれば、家賃、水道光熱費、食費などを賄えるからです。もちろん地方にいけばそれだけ家賃が安いので7万あれば余裕で暮らせるようになります。東京などではこの金額では難しいでしょう

だからシェアハウスに住むか、地方移住という選択肢が出てきます。

ベーシックインカムによって、固定費が安い地方への移住が進むのではないかという話もあるくらいです。確かに地方と人口密集地の家賃には大きな開きがあり、このメリットは大きいように思います。

また今はインターネットのおかげで、地方と都市部にかつてあったような情報格差は全くといっていいほどない状態です。Amazonなどのサービスのおかげで都市部に買い物に行く必要もありません。物価はECのおかげもあり全国どこにいってもあまり変わらない状態になりました。みんなECで値段をチェックして買うか買わないか決めるようになったからです。

生鮮食品に関しては地産地消ができる地方の方が有利なくらいです。

そのため、かつてはあった地方のデメリットはもうほとんどありません。

それでもまだあるのは、公共交通機関がほとんど動いていないことくらいです。

でも自動運転技術が普及すれば、これも問題ではなくなるかもしれません。

そのような環境で、毎月7万程度のお金を給付した場合

人々は生きるために労働をしたり仕事を探す必要がなくなるので、

犯罪率や自殺率をおさえて

人間は自由に働けるようになるのではないかというのです。

また、ベーシックインカムの場合、生活保護とは異なり、無条件で一律給付するので

子供も成人も高齢者も受け取る事になると言われています。

五人家族なら、七万×五人で、毎月三十五万円です。なかなかいい金額です。

こうなるとお金がなくて子供を産めなかった世帯が、お金の心配(養うお金の心配)をせずに子供をうめるようになるので、出生率もあがるのではないかともいわれます。

現在出生率が低いのは、若い世代が子供を養えるだけの経済的な余力がない事が一番の原因だと言われているからです。

それから、ベーシックインカムで給付されるのは7万円という最低限度の金額なので、決して贅沢はできません。もし高価なスマホが欲しいとか、旅行に行きたいとかになったら、ちゃんとその分働かなければなりません。

そのため労働意欲があがり、生産性が上がるのではないか。とも言われています。

この通り

・固定費の安い地方への移住が進む

・失業率上昇による犯罪や自殺の発生を抑止する

・経済的な余裕から出生率が上がる

・労働意欲があがり、生産性があがる。

などの期待があります。

一方で、一番問題視されているのは財源です。

月七万円給付する場合、現在の人口で計算すると(2020年8月)

1億2593万×7万=8,815,100,000,000

8兆8151億円 「毎月」必要になります。

日本の税収は現在63兆円程度で、足りない部分はいつも国債を発行してまかなっています。

2020年は32兆円ほど発行したそうです。

8兆8151億円×12か月=105,781,200,000,000

105兆7812億円

毎年「ベーシックインカムだけで」必要になってきます!

ベーシックインカムが導入された場合、高齢者限定のベーシックインカム「年金」は廃止され、その他様々な社会保障費はこれに一本化されるので、ある意味とてもシンプルです。

そのためベーシックインカムに対しては保守・リベラル共に導入に対して賛成意見があります。

ですが、ベーシックインカム費用だけで105兆円です!(7万円の場合なので配る金額にもよる。月7万は財政破綻しそうなので、月3万だったらギリギリなんとかなりそう。一人月3万あれば食費は賄えるから、地方の家賃激安な県営住宅とかにいけば皆生活できるはず)

防衛費や公共事業費や文教科学費はおそらく削れません。

そこを削ると、個人ではできないサービスを行う国家とはそもそも?ということになるからです。

また、今までの借金の返済にあてる国債費ももちろん削れません。払わなかったらその途端円の信用が失われて大変なことになります。

いくら現在進行形で日本の人口が激減しているからといって、ここまでのお金を拠出するのはそうそう簡単にはできそうにないように思われます。

また年金廃止は高齢者の感情的な理由から支持されにくい気がします。

それでも、近い将来ほとんどの人間はいらなくなるのです。

いらなくなった人間は何をすればいいのか、社会はどうすればいいのか

まだ誰も経験したことのない問題が確実に起こる未来がすぐそこまで来ているのです!

だからこそ世界は今深刻に悩んでいるのです。

教育が社会の変化に対応できていない

日本の公教育は100年前からずっと一緒だと色々なところで言われていますが、

だからといってどうすればいいのか文部科学省もわからないのではないかと思います。

なにしろ、従来の教育システムの中で順調に出世してきた人々なので、それ以外の道が見えないのではないかと思います。

政治家も40代で若いとか言われるバリバリの高齢者(60,70オーバー)ばかりなので(これは国民のせいもあると思う)劇的な変革なんて無理なのではないかと思います。

でも社会は変わってきています。

待ったなしの外的圧力がかかっている状態です。

現在の公教育の問題点はほぼ一つに集約されていると思います。

それは均質な労働者の生産に特化している

という点です。

明治から昭和の時代は、上の命令を従順に聞く最低限の教養を兼ね備えた労働力が必要だったと思います。最低限の訓練と教育のおかげで、上が命令すればちゃんと簡単な機械を操作させたり、事務をやらせたり、肉体労働をさせたりできたからです。

しかし、これからの時代、そのような能力しかない人間は使い道がなくなります。

言われたこと(プログラムしたこと)をやるだけならAIが完ぺきにやってしまうからです。

だから今、プログラミングが必須科目になったりしていますが、

ですが私は根本的に、そうではないと思います。

教育を

使われる側の人間から使う側の人間の育成に変える必要があると思います。

つまり労働者から起業家育成への方針転換です。

労働者と経営者では思考が全く違います。また必要とされる能力も全く異なります。

今後ほとんどの労働者は不要になる上に使い道がなくなるのですから、経営者教育を受けた人間の方がまだ働く場所を見つけやすいはずです。

たとえば仮に雇われたとしても、経営者マインドをもっている人物は労働者マインドを持っている人間より問題の分析や対策が上手く、使いやすいはずです。言われたことしかできない労働者マインドの人間より管理の手間も減るはずです。

つまり単なる労働者はAIに淘汰されやすいが、経営者になるための教育を受けた人間はまだ使えるということです。経営は複雑で、意志の力や判断が必要なので、そこまではまだAIもできないからです。

また、働き口がなかったとしても、

自分で仕事を作ることができます。

これが一番重要です。何しろ今ある仕事のほとんどはなくなるのですから、

一番必要なのは仕事を新たに創出する人間です。

そのためには問題を把握、分析したり

製品を企画制作したり、販売戦略を考えたり、他人と交渉する能力だったり、

経理や税金の知識を習得させたりと多岐にわたる教育が必要なはずです。

それは現在の義務教育内容とは全く違うものです。

何をすればいいかわからない人達

私は不思議で仕方ないのですが、世の中には

「何をすればいいか分からない」人々が本当にいるようです。

彼らは他人から指示されるまで、自分が何をすればいいか分からないし、何もできないそうなのです。まるでコマンド(命令)待ちのロボットのようです。

彼らは、もしベーシックインカムを受け取っても、たぶん何をすればいいか分からなくなるのではないかと思います。おそらくベーシックインカムが整った社会では、人々のあふれかえった「暇」をつぶすために、ありとあらゆる娯楽が用意され、そうした産業が勢いづくはずです。

ですから彼らはその用意された娯楽を消費する「良い消費者」にはなってくれるはずです。

ですが、社会にこういう人があふれかえるのは良くありません。

人はパンのみにて生きるにあらず。

暇を持て余した人々は、生きる意味を見出せなくなる可能性があります。

そのヒマを娯楽で埋めることができるのは一時だけです。

人間はおそらく何かしらの生産活動をしなければならないようにできているので、

それができない状態自体がある種の高ストレス状態になり、

人によっては自殺をし、人によってはギャンブルに走り、人によっては成功者への攻撃(有名税という名の嫉妬・攻撃)に走るのではないかと思います。

仕事というのは単に労働ではなく、

社会に自分の存在と能力を供与する行為

なのです。

だから、それが出来ないと、この世に自分は存在しなくてもいい。不要な存在だという思考へと結びつきやすくなる可能性があります。

自殺と他者攻撃の違いは、その問いに答えられなかった人間のエネルギーが自分に向かうか他人に向かうかの違いだけです。

これほど哲学的な問いに答えぬくだけの精神力を持っている人はほとんどいません。だから病んでしまうのです。AIが仕事を奪うという事は、この存在論的な苦悩にさらされる人間を大量創出するということと同義です。

だからみんな働かなくてハッピーという世界ではなく、また違った不安が覆うようになると思っています。人間は社会的な動物だからこそ、働くようにできているからです。

だけど、言われた事しかできない人間は、もうAIに代替されていらなくなるのです。

だから、頼まれなくても勝手に仕事を作って、勝手に働き始める人間が必要なのです。

そのためにも、レールの上を従順に歩く労働者教育ではなく、荒野を勝手に開拓していく起業家になるための教育が必要なのではないかと思います。

AIが多くの仕事を奪うのなら、起業しやすくなるはず

先に近い将来、約半分の仕事がAIによって奪われる未来が確実視されているといいました。

それは経営者目線で見ると、「とてもいい事」です。

なにしろ、人件費という固定費を大幅にカットできるからです。

人を雇うと大変なコストがかかります。毎月の給料や福利厚生、もしもの時の保障などなど。

それから上下間のトラブルやそれによる離職など、人間関係が上手くいかないせいで、

労働力を確保できないとか、そういう部分まで心配しないといけないのですから大変です。

でもロボットが所有者の意志に反してストライキを起こすような事は決してありません。

ちゃんと命令通りに毎日働いてくれます。ボーナスも給料も要求しません。

ロボットなら初期投資が大変かもしれませんが、

PC上で動くプログラム(AI)ならはるかに低コストです。

そうなると、様々な分野の起業リスクが減るはずです。業績が思い通りにいかなくて、社員の給料を払えなくなったというような事が起こりにくくなります。固定費が安ければ、それだけ倒産しにくくなるし、黒字にもしやすくなります。

それに何より、人を雇わなくていいので小さな利益でも十分にやっていけるのです。

もし起業家教育が広く実施されて

大小様々な企業が生まれれば、その中から大きく育つものが生まれるかもしれません。

単純に蒔く種が増えるからです。

ベーシックインカムによって最低限の安定がある状態なら、様々な挑戦ができます。収入のための労働に限定されないので多少リスクな事にも挑戦ができます。

だからベーシックインカムの議論は教育改革とセットでやらなければならないと思います。

そして全国に様々な事業が生まれれば、そこからの税収が見込めます。みんなが本当に働かなくなると経済や文化等全体的な地盤沈下がおこってしまいますが、暇を利用して皆が働くようになればそこから多くの税金を徴収することも期待出来ます。

それに、自分で事業をやると、忙しくて暇ではなくなるのです。

成功者を妬んで無意味にSNSで粘着している暇・余裕なんてありません。

(そういう人を見つけたらこれからは富豪」と呼んであげましょう)

ひたすら事業をきちんとやって、色々なことをうまくこなしていくためには努力する必要があるからです。

そしてこれは、一番のゲームです。熱中できる遊びです。

存在論的な苦悩が入り込む隙もありません。

存在論的苦悩には答えがありませんが、仕事の問題には何かしら答えがあります。仕事で上手くいかないならまた挑戦すればいいだけです。どちらが耐えやすいかは一目瞭然です。

こういう遊びの中から、思いもよらず新しい価値が生まれるかもしれません。

もちろん全員が上手くいくとは限りません。法人は3年以内に約半数が廃業します。そのくらい難しいものです。でもだからこそ、ゲームとしては難易度が高くて本気になれるのです。

ベーシックインカムがあれば、もし廃業してもまたやり直そうと思えます。最低限の生活はできるからです。

それに、そういう人が沢山いる社会の方が活気があっていいじゃないですか。

好きなことをしても稼げない

ベーシックインカムが導入されれば、みんな好きなことができる。天国だ。という意見があります。

ですが私は、それは夢だと思っています。

先立つものは常に「金」だと今まで何度も実感してきました。

(この感覚がない人は本当に幸せな恵まれた人生を歩んできたんだと思う)

前述の通り、ベーシックインカムの維持のためには莫大なお金が必要なのです。みんなが好きなことだけやってそれで終わり(稼げなくてもいい)なら、税収が不十分なせいで早晩破綻します。

だからこそ、税金という面から考えても好きな事をやるだけでは完全に片手落ちなのです。

何故なら、私はクリエイターで、同じ技量を持っている人でも稼げる人と稼げない人がいるのを知っているからです。

さんざん教育改革について話しましたが、

私も例にもれず従来の教育制度の中で教育を受けてきた一人です。

だからこそ、労働者教育では開拓者は生まれにくいし失敗しやすいという事がわかるのです。

私はクリエイターなので、AIに奪われにくい生き残るのが確実視されている仕事の一つに分類されています。

ですが、現状でも既に生活苦のクリエイターはたくさんいます。

貧しさの原因はお金の稼ぎ方が分からないからです。

才能を換金する方法を知らないし、そのスキルを全く持っていないことが原因です。

これは完全に教育や学習で乗り越える事ができることです。

私は絵の描き方とかそういう技術の勉強にはほとんど価値がないと思っている人間なので、絵でも文章でも「何かをするための練習」なんてほとんどしません。でも代わりに自分が知らないことを色々勉強するのは好きです。

だからこそ、このことを痛感するのです。

趣味と仕事の境界は、それがお金になるかどうかです。

ベーシックインカムを導入するなら、一人一人に余暇が生まれ、彼らはそれを好きなことをして過ごすようになるでしょう。そして多くの人がやはり何らかの形で働きはじめるはずです。

ここでお金を上手く稼ぐ方法を知っているかいないか、管理できるかで大きな差が生まれます。

それは税収に直結します。みんなが趣味に走って満足しているだけではお金になりませんが、それを一人一人がお金に変えることが出来ればそれだけ可能性は広がり、税収も見込めます。

もはや労働者はいらない。

必要なのは仕事を自分で作り出す人間です。

そしてそれをきちんとお金に換金できる人間です。

だから、もし将来多くの仕事がなくなる未来が確実に来るのなら

教育は早いうちに

労働者から経営者になるための勉強を誰もが受けられるようにする必要があると思ったのです。

そして、これが行われれば、ベーシックインカムを仮に導入できなかったとしても、

この変革だけで仕事のない時代に対応できる人が増えるはずです。

後編

ベーシックインカム×起業家教育で社会は変わる(後編)これからの義務教育について
義務教育はサバイバル教育になる (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});こんにちは、蒼生です。前回ベーシックインカム×起業家教育で社会は変わるということにつ...

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